胡波のつぶやき

それってこういうことかな、だったらこうしたらどうなる。

スーツは世界の制服か

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男性のスーツって代わり映えがしない、だいたいみんなこんな感じ。世界中の男性は、スーツを着ていることで、ちゃんとしていると思っているらしく、ビジネスマンも先生も政治家も、大事なところに出るときは必ずスーツ。唯一ポーランドワレサ議長が大統領として日本に国賓で来た時に、GジャンとGパンだったので、おしゃれーと思ったのだが、さっきwikipediaで見たら写真がスーツ姿だった。

どうやら資本主義の象徴みたいだ。

みーんなイギリスを尊敬しているんだ、ジェントルマンの国だから。

 

英語も、世界中の人が学んでいる。

 

地図だってイギリスが基本。

緯度と経度のうち、緯度は問題ない。

グレープフルーツを切るときのように地球を上下に真っ二つに切る、そこが赤道。

そこから何度北にあるかが北緯。

しかし、経度はグリニッジ天文台が基準。正確には、それはイギリスがずるいということになって世界で話し合った結果、グリニッジ天文台から、たったの102.478m東が基準になった、そこから何度東かが東経。

 

そもそも産業革命の最初がイギリスだった。そして、ジェントルマンは元は騎士だった。でも戦争で火砲を使うようになったので、誰でも兵士になることができるため、ジェントルマンは戦争に行かなくてもよくなった。それでは何をする人かというと、何もしない。ジェントルマンは土地を持っているので、地代を得ている。時々議員になって、政治に力を持つ。お金を持っているので、資本家にお金を貸す。それに、子供のころから教養と礼儀を身に付けていて、人から尊敬されている。そして、スーツを着る。

 

資本主義とジェントルマンとスーツは、三位一体となって進化しながら今日にいたったという歴史があるらしい。

 

男性の男性による男性のための世界なので、男性がスーツを着ると、200年の歴史の重みがある。

 

女性のスーツは、デザインが自由なので、歴史は背負わなくていい。

 

 

男性のスーツは資本主義世界の制服で、女性のスーツは個人のアイテムだ。

 

 

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参考文献 「スーツの神話」中野香織